シャークが投資を逃した「Ring」アマゾンに1,100億円で買収

今日はワイヤレスインターフォン「Ring」を紹介します。

この回はのちにとても話題になった回なんです。

この志願者ジェイミー・シミノフはシャークタンクではノーマネーのなりました。

しかしシャークタンクを視聴していた他の投資家から投資を得ることに成功。

その後なんとアマゾンが約1ビリオンドル(約1,100億円)でジェイミーの会社を買収。

ジェイミーは大富豪になります。

投資しなかったシャークたちはさぞ悔しかったに違いありません。

さらに続きがあって、ジェイミーはその後シャーク(投資家側)としてシャークタンクに戻ってきます!

「マネーの虎」で志願者だロマンドロールの長谷部会長が「令和の虎」に虎として戻ってきたように。

シャークタンクで志願者がシャークとして戻ってきたのはジェイミーが初めてです。

商品紹介

Ring Door View Cam: A New Point of View
Ring Door View Cam: A New Point of View Ring

Ringはシャークタンクに出演した当時はDoorbotという社名でした。

モニター付きのドアホンで、家にいなくてもスマホを通して訪問者を確認することができ、

さらに会話することもできます。

防犯対策として、または訪問セールスにスマホで対応できるので重宝します。

現在ではAmazonのアレクサ対応だったり機能も進化しています。

交渉のハイライト

Rejected ‘Shark Tank’ Idea Bought By Amazon
Rejected ‘Shark Tank’ Idea Bought by Amazon Inside Edition

ジェイミーのオファーは700,000ドルの投資に対して株式10%を譲渡するというオファーでした。

Ringはシャークタンクに出演した時点で発売から9ヶ月たっており、

その短期間ですでに1ミリオンドル(約1.1億円)のセールスをあげていました。

にもかかわらず、上のビデオの0:28あたりから見てもらえればわかりますが、

5人のシャーク中4人が「I’m out」(ノーマネーの意味)といって投資を断ります

理由は様々でしたが、普通のモニターつきドアホン(スマホ操作機能はついてない物)

に比べて小売価格が二倍だったことや、

企業バリュエーションが7ミリオンドルと高かったことなどがネックになってしまったようです。

マーク・キューバンは「商品自体は素晴らしいし成功するだろう」と賞賛したうえで、

これから会社の価値が現在の7ミリオンドルから80、90ミリオンドルに成長する

見込みがなければ投資するうまみがない(けどその見込みはないだろう)として、ノーマネーとなります。

みながノーマネーの中でケビンだけがオファーを出します。

ケビンのオファーはみなが嫌がるロイヤリティー契約です。

700,000ドルをローンとして貸すかわりに、10%のロイヤリティをケビンに支払う、というオファーを出します(※1)。

これに対し、ジェイミーは冷静に交渉を行います。

ジェイミーは700,000ドルに対し10%の利子を支払うというカウンターオファー(交渉のうえで相手のオファーとは違った条件のオファーを返すこと)を出します(※2)。

ケビンのオファーとジェイミーのオファーは似たようなオファーに見えますが全く違います。

もし来年以降も売り上げが落ちないと仮定するならば、年間のロイヤリティの支払いは100,000ドルを軽く超えるでしょう。

それに対し利子ならば年間最高でも70,000ドル(700,000ドル✖️10%)、

ローンを返済するにつれ利子も減額されていきます。

さらにロイヤリティは永久的に支払い義務が発生するのに対し、利子は元本を返せば支払いは終了します。

このカウンターオファーをケビンは拒否、ノーマネーとなります。

(※1)実際のオファーは少し複雑で、まず700,000ドル、10%のロイヤリティ。700,000ドル全て返済し終わったあとロイヤリティは10%→7%に。プラス5%の株式を譲渡。

(※2)実際のオファーは700,000ドル、10%の利子。プラス3%の株式を譲渡。

ノーマネーとなったその後

ジェイミーはSharktankのプレゼンの準備に約100万円を費やし入念に準備してきました。

なぜなら、もう会社にはお金が残っておらず、どうしても投資を得られなければという崖っぷちだったからです。

ノーマネーになったあと、ジェイミーは泣きそうになりながら帰途についたと言っています。

しかし、事態は好転します。

まず、Sharktankを見ていた視聴者からの注文が殺到し、売り上げが5ミリオンドル(約5.5億円)まで急上昇します。

さらにはSharktankを見ていた投資家から投資のオファーを受けます。

なかでもイギリスのビリオネア、リチャード・ブランソン氏(Virgin グループの創始者)が

強い興味を示し、彼から投資を得ることに成功します!

Ring社の勢いは止まらず2018年にアマゾンに1ビリオンドル(約1,100億円)で買収されます。

シャークタンクに出演したのが2013年。

それから5年の間にすべて起きた出来事です。

Forbesのこちらの記事にも取り上げられています。

「アマゾンが1170億円で買収、次世代ドアホン「リング」の成功秘話」(Forbes)

そして2018年シーズン10でジェイミーはゲストシャークとして投資家側の椅子に座ります。

シャークタンク初の志願者からシャークの誕生です。

あの時シャークタンクでことごとく断られて絶望に涙をのんだジェイミーだからこそ、

この快進撃だったのではないかと思います。

売り上げのビフォーアフター

出演前:総売上1ミリオンドル(約1.1億円)

出演後:年間400ミリオンドル以上(約440億円以上)

アマゾンレビュー

米アマゾンのレビューは商品によりますが4スター以上です。

高レビューをつけた人は機能性や便利性、訪問者がドアの前にくるだけでチャイムを押さなくても自動的に録画されること(モーションセンサー)、

取り付けやすさをあげている人が多いです。

低レビューの人は、録画がアップされるクラウドを使用するために月$3ドルの使用料がかかることや、

先ほどあげたモーションセンサーが反応しすぎるため家の前を車が通っただけでも反応してしまうことがある、などといったことです。

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